姿勢を良くするには?-正しい姿勢になるために
正しい姿勢、悪い姿勢については解説しましたが、では姿勢を良くするためにはどうすれば良いか?
よく言われるのが筋トレとストレッチですが、結論を先に書くと、日常生活のなかで正しい姿勢をとるようにするのが一番です。
姿勢を良くする・もしくは良くなると言われる方法について解説していきます。
筋トレ
まずよく言われる筋トレから。
姿勢を支える筋肉が弱っているから、筋肉を鍛えて姿勢を良くしましょうというものです。
でも、筋トレ、効果ありません。
姿勢の保持には別名姿勢保持筋とも呼ばれるインナーマッスルが関わっているのは確かですが、筋力と姿勢の保持に関連がないことがすでに確認されています。
また、その研究では筋トレで姿勢保持筋を鍛えることもできなかったことも記されています。
鍛えることが難しい上に、筋力と姿勢に関連もなかったという驚きの内容。
詳しくは「筋力トレーニングと姿勢」に書きますが、とにかく筋トレでは姿勢は改善できません。
ストレッチ
これもよく言われるストレッチ。
曲がった体を伸ばすことで正しい姿勢にしようというものです。
これは一部効果があり、論文も出ています。
ストレッチポールをつかったストレッチを行うと姿勢が良くなり、その分若干身長が高くなっていることが確認されました。
ストレッチポールを使わない場合は不明ですが、若干の効果はあると考えるのが自然でしょう。
ただ、日常の姿勢が悪ければ元に戻りますし、毎日ストレッチが必要です。
ストレッチだけで姿勢を改善するのは無理ですが、日々の生活にストレッチを組み入れるのは良いですね。
習い事
姿勢を習うのではなく、姿勢を正すような習い事ですよ。
柔道・剣道・空手といった武道はもちろん、書道・茶道・華道・日本舞踊といったものも姿勢を良くすることが求められるものもありますね。
これらを習うと姿勢が良くなるのか、といえば良くなる場合が多いでしょう。
スポーツで最高のパフォーマンスを発揮しようと思うと姿勢を良くしなければいけません。猫背や反り腰では本来の力が発揮できないからです。
加えて、武道や作法の習い事は姿勢を正すことを強く指導されます。
正しい姿勢で過ごす時間が長ければ、その姿勢は自然と身についていきます。
正しい姿勢というのは本来最も楽で効率的な姿勢なんです。できるようになってしまえば、正しい姿勢で過ごすことが楽なことなんです。なので、しっかり教えられ、意識できるようになると、普段の姿勢も変わってきます。
姿勢が良くないと本来の力が出ないので、スポーツ全般で姿勢にある程度の効果はありますが、残念ながらスポーツをしていても姿勢の悪い人もいます。姿勢とパフォーマンスの関連を教えてくれないところがほとんどですし、普通のスポーツでは姿勢を正す指導が行われませんから。
習い事に選ぶなら、姿勢についてしっかり意識させられるものが良いですね。
日常に姿勢を取り込むには
姿勢を良くするために最も大切で効果的なのは普段の生活の中で姿勢の良い時間を増やすことです。
何か特別な時間をとる必要もないですし、普段の姿勢が悪ければなにしても戻ってしまうわけですから。
ただ、漠然と姿勢を良くしようと思っていても難しいですよね。
そこで姿勢を良くするタイミングを決めておくのがおすすめです。
まず食事。
食べ始める前に一度伸びをして姿勢を正し、それから食べるようにしましょう。食事中に姿勢が悪いことに気づけばまた体を伸ばして、姿勢を正しましょう。
日々椅子に座って作業することがあれば、椅子に座ったらまず姿勢を正す、
洗い物や洗濯など立ち仕事を始める前にも一度姿勢を直してからとりくむ、
など、日常的な動作を始める前に姿勢を意識すると決めておくと姿勢正しく過ごす時間が増えていきますよ。
あとは道具の力を借りるのもありですね。
あらかじめ椅子にPintoやStyleなどの姿勢を正してくれるクッションを置いておけば椅子で作業することが姿勢の改善につながります。
椅子を使うことがあまりない場合は、ベルトタイプが便利ですね。いろいろベルトはありますが、中でも驚異の満足度97.5%をほこる「美姿勢ビルダー」が人気です。つけ外し簡単で効果も高くおすすめです。