車の運転時の正しい姿勢の作り方-腰痛対策にも
男性にありがちな悪い運転姿勢。腕が伸び切っている。
運転時の姿勢は,、ほとんどの人が間違っています。間違った姿勢は腰に大きな負担がかかるだけでなく、運転動作が遅れる、事故の際の被害が大きくなるなどのリスクもあります。
運転していると腰が痛いという人はもちろん、自分は大丈夫と思っている人も一度確認してみましょう。車を運転しているときの正しい姿勢とその作り方、正しい姿勢をサポートするグッズを紹介します。
悪い運転姿勢
よくある悪い運転姿勢、3種類
悪い姿勢としてあるのが、寄り過ぎ、もたれ座り、離れすぎです。
寄り過ぎは女性に多く、離れすぎは男性に多いです。もちろんこれは傾向なだけで、寄り過ぎの男性や離れすぎの女性もいますよ。もたれ座りは男女問わずよくみられますね。
以下は、それぞれの特長と問題です
寄りすぎの特長と問題
- 背中がシートから離れている。--背中・腰への負担が大きくなります
- 肘が90度近くまで曲がっている(背中がシートについていてもアウト)。--ハンドル操作が遅くなります。
- 膝が曲がりすぎて、太ももの裏が座面から浮いている。--ブレーキペダルに力を加えにくく、ブレーキ動作が遅くなったり、ブレーキングが不十分になったりします。
もたれ座りの特長と問題
- 背中はシートに密着しているのですが、腰がシートから離れているのがもたれ座りの特長。ハンドルと体の距離に関係なく悪い姿勢です。
- 猫背となり、肩・腰への負担が大きい。--腰痛や肩こりの原因となります
- 太もも裏がシートから浮いてしまう。--ブレーキにしっかり力を加えられなかったり
- 頭が低くなり目線が下がる。--視界が狭まり危険です。
離れすぎの特長と問題
- 肘の曲がりが足りない。--ハンドル操作が遅くなります。またハンドルを切るとき手が届きにくく、ハンドルの持ち替えが増えて動作が遅れます。
- 体が離れすぎてハンドルに力が加えにくい。--力が加えにくいので、大きくハンドルと切るときは体を起こす必要があり、素早く対処できません。
- 膝が伸びすぎ。--ブレーキペダルに力を加えにくく、ブレーキ動作が遅くなったり、ブレーキングが不十分になったりします。
正しい運転姿勢の作り方
正しい運転姿勢とその作り方
では、正しい運転姿勢の作り方です
シートには深く座る
- 背中とお尻をシートに密着させ、深く腰掛けます。隙間があると、腰に負担がかかるのでピッタリとつけましょう。
- また、お尻の後ろ側に隙間があるとブレーキを踏み込んだ時に体が後ろにずれて強く踏み込めないことがあります。
- お尻の後ろに隙間が空かないように注意。空いていると、いざというときにお尻が後ろにずれてブレーキが強く踏めないことに。
ヘッドレストの高さと頭の位置
- ヘッドレストは、真横から見た時にヘッドレストの中心が耳の高さになるようにします。
- ヘッドレストと頭の間には指1~3本分の隙間を開けます。ヘッドレストに頭を預けてしまうと、徐々にもたれ座りに近づいていきます。
- 正しい高さにあると、衝突時に頭を支えてムチ打ちなどから首を守ってくれます。
シートの位置・高さ調整
次に、シートの位置と角度です。
- 深く腰掛けた状態で、左足をフットレスト(オートマ車なら常に左足を置くところ。マニュアル車ならクラッチペダルの隣)に置きます。
- フットレストを強く踏みこんだ時に膝が曲がっている状態になるよう、シートの位置・角度を調節します。
- 膝が伸び切ってしまうと体が安定せず、カーブで体がぶれてしまいます。また、ブレーキペダルを強く踏み込めず危険です。
シートの角度・ハンドルとシートの距離
上記のシート調節で脚の距離は確定しましたが、シートの角度、およびハンドルとの距離が適正とは限らないのでもう一つ確認が必要です。ハンドルの位置を変更できる車もありますしね。
- 深く腰掛けた状態で、肩を前に出さずに、腕をまっすぐ伸ばしてハンドルの上に乗せます。この時、手首がハンドルの上に乗るようシートの位置・角度を調節します。ハンドルの位置を変更できる車はハンドルの位置調整を行います。
- この時、上記ですでに合わせた通り、フットレストを強く踏み込める状態は維持してください。
- そのまま手を下ろして9時15分の位置を握ります。ハンドルの真横を握るってことですね。昔は11時10分と、若干上を握るように指導されましたが、現在では真横を握るように指導されています。そのほうが無駄な力がかからず疲れないことが知られています。
- 肩を前に動かすことなく、ハンドルを目いっぱい切ることができるのを確認しましょう。
長時間運転時は休憩と運動を
正しい姿勢であっても長時間継続すると、使用する筋肉がかたよるので疲れてしまいます。
疲れを感じる前に休憩を取り、腕・体の曲げ伸ばしをして筋肉をほぐしましょう。少なくとも1時間ごとに休憩をとるように心がけたいものです。
正しい姿勢がつらい・腰が痛いときはグッズでサポート
正しい姿勢に慣れていないと、最初は余計な力みがはいって背中や腰が疲れがちです。私もそうでした。最初の2か月くらいは腰に疲れが出て、「本当にこれで正しいの?」と不安になったものです。
また、座位は立位より腰への負担が増しやすいので、長時間の運転が多いとどうしても腰が疲れやすく、腰痛にもなりやすいです。
正しい姿勢がつらい、運転時に腰が痛い場合は姿勢をサポートしてくれるグッズを使うと、かなり楽になります。今までの頑張りが無駄に感じるほど楽です。
運転時の姿勢サポートでお勧めするのはただ一つ、p!nto driver(ピント ドライバー)です。
姿勢サポートクッション、ピントの運転席バージョンです。
ピントは他の姿勢サポートクッションと異なり、柔らかく、自然な座り心地が特徴。姿勢を矯正されている感触が全くないです。柔らかく、ただ座っているのに不思議と背筋が伸びます。
柔らかく自然というのが運転時は普段以上に重要な要素で、体が自由に動かせるので運転時の動作を妨げることがありません。
座ると背筋がすっと伸び、体の余計な緊張がぬけて、腰が楽になるのがわかります。
安いものではないので、あまり運転しない人は買わなくてもよいでしょう。日々の努力に努めたほうがコストバランスは良いと思います。
反対に運転する機会が多い人なら、何年も使える(8万回の圧縮でたったの4%の変化)ことを考えればお得な買い物です。仕事や通勤に使うなら、1か月に20日使用するとして、1年で240日。1年使うなら1日約83円。3年で28円/日、5年で17円/日。
1日に20円~30円足らずで体の悩みが解決するなら、かなりお得ですよね。